この規約(以下「本規約」といいます。)は、株式会社サグブレイン(以下「当社」といいます。)が提供するDealer Order Gateway(以下「本サービス」又は「DOG」といいます。)の仕様及びサービスレベルを定義するものです。
1.用語の説明
本規約中の用語の説明を以下に示します。
用語 | 解説 |
ユーザー法人 | 本サービスを利用するお客様を指します。 |
ユーザー | ユーザー法人にて当社の本サービスを利用する個人を指します。 |
ユーザー管理者 | 当社からユーザー法人に連絡させていただく際のユーザー法人の窓口となる個人を指します。 |
メーカー | ユーザー法人のうち、商品を製造および供給する法人をいいます。 |
販売店 | ユーザー法人のうち、商品をカスタマに販売する法人をいいます。 |
サービスデスク | ユーザーの問合せ窓口。ユーザーが本サービス利用上の問題を解決できない場合に、サービスデスクに問合せを行うこととします。 |
インシデント | ユーザーにおける本サービス利用上の問題をインシデントといいます。 |
ワークアラウンド | インシデントに対する回避策を指します。 |
可用性 | ビジネスが必要な時に、必要な本サービスを提供することを指します。 |
2.本サービスの仕様
2-1. 本サービスが支援する業務や処理のフロー
本サービスが支援する業務(処理)の基本的なフローは、以下のとおりとします。
2-2. 本サービスが支援する業務や処理の仕様
本サービスが支援する業務(処理)の仕様は、以下のとおりとします。
# | 業務(処理)名 | 業務(処理)の仕様 | 入力データ | 出力データ |
1 | 発注データ受信 | 当社は、販売店からの発注データを受信します。発注データの仕様や通信方法は当社と販売店とで協議し決定されます。 | 発注データ① | n/a |
2 | 発注データフォーマット標準化 | 当社は、販売店からの発注データを本サービス標準のフォーマットに変換し、本サービスのデータベースに格納します。 | 発注データ① | 発注データ (DOG標準フォーマット)③ |
3 | 注文入力用ユーザーインターフェース | 当社は、販売店からの発注データを受信するためのユーザーインターフェースを提供します。販売店は本ユーザーインターフェースを用いて発注データの入力と送信を行います。 | ユーザーインターフェース | 発注データ (DOG標準フォーマット)③ |
4 | マスタアップロード用ユーザーインターフェース | 当社は、メーカーが保有するマスタデータ(得意先、商品、特価、仕切等)を入力又はアップロードするためのユーザーインターフェースを提供します。メーカーは本ユーザーインターフェースを用いてマスタデータを入力又はアップロードします。 | ユーザーインターフェース | マスタデータ② |
5 | データチェック | 当社は、メーカーと合意した手順にて発注データのチェックを行います。 | 発注データ(DOG標準フォーマット)③ | n/a |
6 | データ確認/修正用ユーザーインターフェース | 当社は、メーカーと合意した仕様にて発注データの確認/修正を行うためのユーザーインターフェースを提供します。メーカーは本ユーザーインターフェースを用いて発注データの確認/修正を行います。 | 発注データ(DOG標準フォーマット)③ | n/a |
7 | 基幹システムに送信 | 当社は、メーカーと合意した仕様に発注データを変換し、メーカーの基幹システムに送信します。 | 発注データ(DOG標準フォーマット)③ | 受注データ④ |
8 | 納期回答用ユーザーインターフェース | 当社は、メーカーと合意した仕様にて納期回答を行うためのユーザーインターフェースを提供します。メーカーは本ユーザーインターフェースを用いて納期回答を行います。 | ユーザーインターフェース |
受注/納期データ(DOG標準フォーマット)⑦ |
9 | 受注/納期データ受信 | 当社は、メーカーから送信された受注/納期データを受信します。 | 受注/納期データ⑤ | n/a |
10 | 納期データフォーマット標準化 | 当社は、メーカーから受信した納期データを、本サービス標準のフォーマットに変換し、本サービスのデータベースに格納します。 | 受注/納期データ⑤ |
受注/納期データ(DOG標準フォーマット)⑦ |
11 | 納期データ送信 | 当社は、納期データを、販売店へ送信可能なフォーマットに変換したうえで、販売店へ送信します。 | 受注/納期データ(DOG標準フォーマット)⑦ | 受注/納期データ⑨ |
12 | 出荷データ受信 | 当社は、メーカーから送信された出荷データを受信します。 | 出荷データ⑥ | n/a |
13 | 出荷データフォーマット標準化 | 当社は、メーカーから受信した出荷データを、本サービス標準のフォーマットに変換し、本サービスのデータベースに格納します。 | 出荷データ⑥ | 出荷データ(DOG標準フォーマット)⑧ |
14 | 出荷データ送信 | 当社は、出荷データを、販売店へ送信可能なフォーマットに変換したうえで、販売店へ送信します。 | 出荷データ(DOG標準フォーマット)⑧ | 出荷データ⑩ |
2-3.データの保持に関するポリシー
前項の業務(処理)に伴う入出力データを以下のポリシーにて保持します。
# | データ名 | データ保持ポリシー |
1 | 発注データ | データを受信した日より30日間保持 |
2 | マスタデータ | 契約期間内は保持 |
3 | 発注データ(DOG標準フォーマット) | |
4 | 受注データ | データを送信した日より30日間保持 |
5 | 納期データ | データを受信した日より30日間保持 |
6 | 出荷データ | |
7 | 納期データ(DOG標準フォーマット) | 契約期間内は保持 |
8 | 出荷データ(DOG標準フォーマット) | |
9 | 納期データ | データを送信した日より30日間保持 |
10 | 出荷データ |
契約終了時には、当社で保持する上記いずれのデータも消去します。
3.サービスレベルの設定
当社はユーザー法人に対して以下のサービスレベルを設定します。
3-1. 本サービスの責任分界点
本サービスにおける、販売店、当社、メーカーの責任分界点は以下のとおりとします。
(1)発注データ
(2)納期データ・出荷データ
3-2. 本サービスの提供時間
本サービスは、システムメンテナンスの時間帯を除き24時間365日利用可能です。システムメンテナンスを実施する際は、事前にユーザー管理者に電子メールで通知します。
3-3.インシデントの解決
(1)インシデントの優先度ごとのサービスレベル
本サービスのインシデントは、優先度ごとに設定した下表の「対応開始までの時間」及び「解決目標時間」で解決を図ります。
優先度 | 優先度の定義 | 対応開始までの時間※ | 解決目標時間 | 対応時間 |
緊急 | ユーザー法人の業務に甚大な支障をきたす問題 | 60分以内 | 4時間以内 | 対応時間は問わない |
重要 | ユーザー法人の業務に部分的に支障をきたす問題 | 3時間以内 | 1営業日以内 | 月曜日~金曜日※ 10:00~17:00 |
軽微 | 直ちに対応が必要でない問題 | 1日以内 | 5営業日以内 |
※当社の休業日は対応時間から除きます。
※「対応開始までの時間」とは、問題の解決方針、解決目標期日、ワークアラウンドについて当社がユーザー法人に報告を行うまでの時間を指します。
(2)想定されるインシデント
本サービスにおける想定されるインシデント、優先度、ワークアラウンドの概要を以下に示します。ユーザー法人と当社はインシデントが解決するまでの間は、ワークアラウンドに記載した対応をするものとします。
項 | インシデント | 優先度 | ワークアラウンド |
1 | サーバーダウンにより本サービスが停止した。 | 緊急 | 当社による修正時間が当日締めに間に合わないなど一定時間が掛かることが判明した場合は、当社は直ちに販売店とメーカーに連絡する。メーカーから販売店に連絡して、FAX注文書又は発注データを入手して、メーカーにて基幹システムへのインプットを行う。当社からメーカーへの発注データ送信は当社から販売店とメーカーにシステム復旧を連絡するまで停止する。 |
2 | 本サービスのプログラムに起因し、発注データがメーカーに送信できない。 | 緊急 | |
3 | 販売店からの発注データ自体の不備・不良、又は本サービスのプログラムの不良に起因し、発注データがメーカーまで届いているものの、メーカーの基幹システムにインポートできない。 | 重要 | 当社による修正時間が当日締めに間に合わないなど一定時間が掛かることが判明した場合は、直ちに販売店とメーカーに連絡する。メーカーはDOGサービスよりCSV形式の注文データを入手し、基幹システムへのインプットを行う。当社からメーカーへの発注データ送信は当社から販売店とメーカーにシステム復旧を連絡するまで停止する。 |
4 | メーカーからの納期データ自体の不備・不良、又は本サービスのプログラムの不良に起因し、納期データが販売店に送信できない。 | 重要 | 当社は販売店とメーカーにインシデントの概要を連絡する。メーカーは必要に応じて電話やFAXなどの代替手段にて販売店に納期を通知する。 |
5 | メーカーからの出荷データ自体の不備・不良、又は本サービスのプログラムの不良に起因し、出荷データが販売店に送信できない。 | 重要 | 当社は販売店とメーカーにインシデントの概要を連絡する。販売店はメーカーからの納品書などの代替情報により入荷状況を把握する。 |
(3)サービスデスク
インシデント発生時には以下までご連絡ください。
電話:03-6661-3300(当社営業日の9:00~17:00で受電します。そのほかの時間帯は留守番電話で承ります。)
メール:dog-support@sagbrain.com
3-4.可用性の確保、信頼性の確保
下表の目標値にて本サービスの可用性及び信頼性の確保を図ります。
項 | カテゴリ | 目標値 |
1 | 可用性の目標値 | 本サービス提供時間内において、優先度[緊急]のインシデントにより本サービスが提供不能となる時間:8時間以内/年 |
2 | 信頼性の目標 | 優先度[緊急]のインシデントの件数:2件以内/年 |
4.サービスレベル達成状況の開示
当社はサービスレベルの設定によって定められた項目について実績を管理します。
当社はユーザー管理者からの申出により実績報告書を開示します。
なお、開示する実績報告書には以下の事項を含みます。
- インシデント発生回数&原因
- 可用性・信頼性
- 改善策と実施状況
5.目標未達成時の対応
サービスレベルの設定によって定められた目標値が達成できなかった場合、ユーザー法人と当社の双方が協力して、目標値を達成するための改善対応・施策を推進することとします。
6.本規約外の運用
本規約に記載のない事項については、当社は、ユーザー管理者からの申出により、個別に対応します。
また、本規約内容に関わらず、ユーザー法人と個別に合意した事項については、それを優先します。
7.本規約の変更
当社は、その必要に応じて本規約を随時変更することがあります。この場合において当社は、相当の期間を以て皆様に事前に共有することといたします。
附則
2022年4月1日 制定・施行